私が2006年にプレイした新作18作品のうち、直近のセンチネルを除く17作品を、単純に私が楽しめた順に並べて好きなようにコメントしてみました。
なお、各ゲームの感想ページの「やってみて度」は、一応他人にすすめられるかどうかも考慮に入れてあるので、このページの順位とは必ずしも一致しませんのでご了解を。ちなみに壁紙は、一般ゲーのため選外のブルーブラスター。もしもランク入りさせたら、ベスト3は堅いです。
詳しくは、ず〜っと下に書いてある「Waffleと銀時計(≒CLOCKUP)のゲームは二度と買わない方向で」の項を参照(ネタバレあり)。9分9厘まで楽しめたのですが、最後に許し難いワナが。あれさえなければ、本年でも5本の指に入るデキだったんだけどなあ。
幼なじみのあかねなど3人をクリア。それなりに笑えたのですが、空気の読めないギャグもまた多すぎました。体験版で悪い予感がしたのに買ってしまった、私のミスなんですけどね。
怜子のみクリア。私が年上好きなこともあり、ヒロイン個々の魅力は高かったですが、それに対して主人公がね。攻略対象以外のヒロインを投げっぱなしにするので、人間としてダメに見えます。姉キャラ×3という個性的な設定はGoodでしたが、たいして広げていない風呂敷すら畳めなかった感じ。畳めないなら広げるな。
幼なじみの美優のみクリア。体験版でのツンデレっぷりは素晴らしかったんですけど、それで終わりでした。私は王道なストーリーは決して嫌いではないはずなのですが、いったい何がいけなかったのか、もはや忘却の彼方です。
幼なじみを除く4人をクリア。純はキャラとしては良かった。キャンキャン吠える系のツンデレとしては、希にみるヒットだった。なのに、なんであそこでいきなりキスなんだ!! あそこはとりあえず楽しくデートして、最後に雰囲気で流されてキスしちゃったりして、もう恋心は自覚してるんだけどあと一歩素直になり切れないところを親父見直しイベントに主人公を絡めてデレ完了、みたいな流れでいいじゃない!
と、妄想で勝手に補完したくなるほど口惜しいシナリオでした。氷澄以外をもっとマジメに作るべきでした。
ほぼ一本道なので、だいたいクリアしてるはず。前半までは楽しいのに、後半で尻すぼむ典型。しかもシリアスなシナリオを期待させといて、ラブコメ部に気合いを入れてどうすんだと。主人公コンビの魅力の高さで個人的には相殺できましたけどね。メアリーはアグミオン効果もあって萌え萌え。学校のプールで「上陸作戦」と称したサバゲを敢行し、水泳部員とケンカになるあたりも最高でした。
ダスティと、サフィナの途中までクリア。シナリオが好みなんで頑張ったんですが、やはり時間がかかりすぎ。最終マップのユニット数が半分になるぐらいで丁度よかったです。あと、ヒロインには精神コマンド使わせるぐらいのボーナスがないとダメ。エロゲでSLG作るなら、キャラクター重視SLGの雄:スパロボの最新版ぐらいプレイしておいてください。
つばさ、クリミア、寧々子の3人をクリア。勝ち気で素直になれない幼なじみがツボな私は、つばさだけでもモトはとれたと信じたい。一番期待していた寧々子が、血の涙を流しながら襲ってくるくらいドシリアスだったら良かったんですけどね。ちなみに、初回特典のサントラCDがエロゲのそれにしてはかなり高音質(ボーカル曲除く)だったのも、好印象が残る理由です。
言葉、刹那、光のENDをクリア。フルアニメという内容もさることながら、エロゲ史に残るギガパッチ祭りまで提供してくれた希有なゲーム。言葉のハッピーエンドがあっただけで言葉信者の私はOKといえばOKですが、あれは本来スクールデイズ本編に入っているべきものだと思うと、微妙に喜べなかったりもします。それにしても、次は何を作るつもりだろこのメーカー。いまさら普通のADV作られても買いませんよ?
由夢以外の個別をクリア。複数ライターらしく、シナリオの差が激しい作品。スキー旅行編は本年でも屈指のデキでしたが、ななかシナリオは気の利いた小学生でも書けるレベル。それでも、単独ファンディスクが出た場合は購入を考えるぐらいには萌えられたし、ボーカル曲の質・量とも高かったので結果オーライ。制作中のブルードラ…、じゃなくてエターナルドラゴンは密かに期待してます。
ちなみに、うわさに聞くサーカスの攻撃的な商品展開を確かめる意味も含めて、各エロゲのAmazon販売の関連商品を全て表示しているのですが‥‥。いやホント、アフィリエイトの貼り付けも決してラクな作業では無いのですよ。途中で何度ゴールしようと思ったことか。PCソフト×5、音楽CD×5、書籍×3、抱き枕カバー×2、フィギュア×3、その他×6の合計24。圧倒的です。
メインの凛と、会長の途中までクリア。このライターはもしかして、思ったことをズバズバ言うアメリカンな性格なんじゃないでしょうか。そのため、素直になれない系のツンデレ萌えを理解できない。会長は合宿までは良かったのに、なんであそこでいきなりデートなのか。誘うのはいいんだ、誘うのは。しかしデートであることは頑なに否定し、「こ、これは要注意人物であるお前の素行調査を兼ねてだな…」とかなんとか無茶苦茶な理由をデッチあげさせるとかさあ、そういう王道を求めてるんだよコッチは!(怒)。
というところさえ何とかすれば、ラブコメものとしてかなりイケてるゲームが作れるんじゃないかと思います。なおどうでもいい話ですが、草柳順子の巨大精子役は、今年一番のハマリ役。私はこれで草柳さんを見直しました。そして彼女につられてエグゼキュートを買ってしまい、痛い目にあいました。
幼なじみとメガネ、金髪ツンデレの麗香をクリア。ツンデレに尽きます。なにしろ、デレる夜神ライトが見られるんですからね! もちろん、金田まひるの金髪ツインテヒロインも上々。おたく☆まっしぐらの朝美シナリオと甲乙つけがたい、ツンデレvsツンデレ萌えシナリオでした。これだけといっていいんですけどね、このゲーム。
新キャラ2人と、霧・可奈を再プレイ。開始当初、霧のボイスに全然萌えなくてビックリ。可奈もあれっ?て感じで、同じ声優なのですがおたく☆まっしぐらのショタキャラ(♂)の方がよっぽど萌える。声優の萌えボイスレベルが上がってきているのか、私のエロゲ脳がいい感じに熟成されてきたのか。軽くショックを受けました。
内容の方は、新キャラ二人もよかったのですが、久しぶりにプレイした紫依のエロシーンに異常に萌えられたので満足。オーソドックスな萌えゲの中に、人を選びまくる主人公嫌悪型のツンデレを忍ばせるとは、当時のF&Cもなかなかにあなどれません。
カイのみクリア。この作品の何が良かったかと言えば、やっぱりシナリオ。ライターもしくはプロデューサーがきちんとスケジュール管理ができる人だったのか、クライマックスに向けて徐々に盛り上げていって、最後にキッチリ締めます(内容の良し悪しはともかく)。前半は良いが後半グダグダという、ユーザーの期待と反比例するシナリオが多いエロゲの中ではかなり貴重。私は提言したい。いつも時間が足りなくなって尻切れになるライターは、とりあえずクライマックスから書けと。いいからエピローグから書いてみろと。突然終わるより、いきなり始まる方がよっぽどマシだと。私は言いたい。
ちなみに、ちょっと失敗じゃないの?と思ったのが、メーカーHPの内容紹介。あれだと、陵辱エロにやたら力を入れてて他はなおざり、なように見えます。実際はむしろ逆なぐらいなんですけどね。
完クリ(というほど分岐はしない)。世界設定、キャラ設定とも、低価格(約3,000円)で終わらせるのはもったいないクオリティ。特に縁(ゆかり)は、エロゲではなかなかお目にかかれないタイプのヒロインだと思いますので、一度体験版をプレイしておきましょう。続編熱烈希望。
しかし、これ声優が非公開なんですが、アデーレと縁の中の人は誰なんでしょうか。二人とも非常に良かったです。
コスプレ、幼なじみ、フィギュア、同人誌の4人をクリア。シナリオは今年で一番面白かったです(ひさびさに徹夜した)。このライターはエロゲライターの中でも、一人で別の種類のシナリオを書いてる気がします。本作では登場キャラの掘り下げが深いし、人ってこうあるべきじゃないの、みたいなメッセージ性も感じられる(バランスの悪い考え方を押し付けてくるので説教臭いが)。私は普通の萌えシナリオも全然いけますが、たまにこういうのをプレイするのも悪くない。このライターの次回作にも注目です。
話題となったバグ等については、下の方に書いてます。仮にキチンと完成していれば、間違いなく今年のNo.1。もったいない。
標準以上の価格のエロゲでは、唯一のフルコンプ。totalのクオリティは、シナリオでコケ気味のD.C.IIや、ギガパッチで自爆したサマーデイズを凌ぎ、本年で最高でした(実売価格も最高でした)。特にフェルシナリオクライマックス、ウルティマ・アンゲル登場から挿入歌「追憶のノクターン」がかかるまでの約15分間のシーンがお気に入り。あのシーンは、空気を読んだシナリオ・美麗なCG演出・幻想的なBGM・声優の熱演などなど、まさに現代エロゲの粋を結集したと言ったらまあ過言なんですが、私が自分で思ってる分にはいいかなあと。中でもフェル役の声優さん(非公開:ドラマCDでは水橋かおり)の演技は、本人をはじめ各方面に失礼な言い方をあえてすれば、「たかがエロゲになぜここまで」。エロゲのワンシーンの音声を丸ごとmp3化し、外出先で聴くという暴挙に出たのもむべなるかなです。
なおメインヒロインのプリーシアは、私の中では今年一番の見事なツンデレっぷり。体験版でその良さは十分味わえるので、ツンデレ萌えな人は是非プレイを。
以上です。これは!っという強烈なものは無かったですが、今年も十分に楽しめた一年でした。
リストアップして気づいたのが、初めて購入したブランドが多かったこと。18本中13本、実に70%超。多くのメーカーが体験版を出してくれるようになり、比較的納得ずくで購入できたためでしょうか。あるいは好きだったメーカーの衰退か、ギャンブル性の高さを求めてか。来年も躊躇せず飛び込みたいと思います。
また、これは昨年からの傾向ですが、コンプするエロゲが少なくなりました。原因は明白で、HDDレコーダーを買ってから、アニメの視聴時間が極端に増えたためです。これでWiiとか買ったらさらに大変なことになりそうですが、なんだかんだ言ってエロゲの本数は減らないと思います。
来年は、とりあえず1/26のチアフル!は、もしつまらない作品に仕上げたらオレは戯画を一生許さない、というほどに購入確定。この日は他にも恋姫†無双、カタハネ、ロンド・リーフレット、ナツメグ、月光のカルネヴァーレと、気になる作品が多くて困ります。半分ぐらい延期希望。
以降は、これも発売直前にプレス工場が爆発炎上でもしない限り購入するであろうDies
irae、サブタイトルがシビれる姫騎士アンジェリカ
あなたって、本当に最低の屑だわ! 、斬撃十次元流などの痛々しい設定に注目のMQ 時空の覇者などなど。まだまだいけそうです。
以下、声優の話などを適当に。
昨年の総括でも書いたとおり、私はエロゲ声優の中ではかわしまりのが最も好きなのですが、さすがに飽きてきた模様。特に年上系のヒロイン役は食傷気味で、去年さんざん萌えたかておねを出してくれたアトリエかぐやの新作も、そのせいもあって未購入です。
私の中で、かわしまりのブームは終わりつつあるなと実感。それは出演作の購入本数にも表れてるだろうと思い、ちょっと集計してみました。
○ 2006年購入新作18本における、出演本数が多い声優ベスト3
第3位 3本:一色ヒカル、草柳順子、成瀬未亜、風音
第2位 4本:金田まひる、北都南
第1位 7本:かわしまりの
………… ダントツでした。
ここで注目したいのは、かわしまりの出演作のうちサルバとーれ!を除く6本が、そもそも彼女が出演していなければ購入候補に挙げたかどうかも怪しいゲームであること。要は、好きな声優を追っかけることによって、これまでとは趣向の異なる作品やメーカーにトライでき、新たなお気に入りを開拓できたということです(失敗もありましたけど)。
原画やライターを追っかけるのも似たような効果はありますが、この二つは例えばメーカーが固定などバリエーションに乏しいし、年間に出せる本数も限られる。声優なら萌えゲーから陵辱まで幅広く出てる人もいるし、多い人は追ってるこちらがウンザリするほどの出演本数。新たな出会いの確率もウナギ登りです。
とりあえず、過去に自分がやたらに萌えたキャラの声優を調べて、その人を追いかけてみるのがオススメ。キャラ萌えにはCGやシナリオが大事なのはもちろんですが、ボイスも意外にバカにならないと気づくと思います。私の場合例えば高屋敷青葉で北都南、簸川芳野・メルクリウス・飛び立つ鳥でかわしまりのを追いかけはじめました。そうやっていくとお気に入り声優がドンドン増えていって、結果として余暇のほとんどをエロゲメーカーHP巡り&体験版プレイに費やすという恐ろしい事態に………。ご利用は計画的に。
なお、現在私が特に好きな声優は、かわしまりの、大波こなみ、金田まひる、安玖深音。これに西田こむぎを加えてエロゲ声優5巨頭としてたのですが、西田さんは声優活動を縮小されるとのこと。残念。
かわしまりの、西田こむぎを聴いてみたい人は画師の体験版がオススメ。メーカーHPは404というやる気の無さなので、「画師 体験版」で検索してミラーサイトからどうぞ。大波こなみはチアフル!体験版(白樺梢)で。
また、集計していて気付いたのが、青山ゆかりが2本(うち1本は脇役)と少ないこと。青山ゆかりは北都南、草柳順子とともに、私がほぼ確実に聴き分けられ、かつ出演本数が多い声優(かわしまりのや金田まひるは、別の人を本人と勘違いする時がある。愛ゆえに)。何でかな?と思い返してみたら、この人はかわしまりのとの共演が非常に少ないんですね。Festa!!やSEVENBRIDGEぐらいしか記憶にありません。声優買いの影響がこんな風にも出るんだなと、ちょっと面白かったです。
私は自身が小規模な会社でヒィヒィいいながら仕事をしていることもあり、エロゲメーカーの様々な悪行に対しては、比較的寛容な方だと思います。少々のバグはあって当然、発売延期もまあ仕方ない、分割商法?それぞれがそれなりのデキだったんならいいんじゃない?、などなど。
しかし、この二つのメーカーの所業は、個人的に許しがたい。
Waffleは、抜け忍で近親相姦のだまし討ち。萌え萌えなヒロインとのエロエロを楽しんでたら、最後にまさかの実妹・実姉暴露。H可能な女性キャラの実に8割が2親等以下ですよ。もちろん、そういうのが好きな人がいるのは分かります。しかし一方で、私のように嫌悪するユーザーもいることが想像できなかったんでしょうか。ソフ倫の旧規制は、いたずらに一般社会におもねったものではなかったということです。せめて近親相姦を匂わせる事前告知があって然るべき。
次は水泳教室みたいなロリ萌えゲに、無告知で死姦でも入れてサプライズを狙いますか? もう怖くて買えませんよ。
銀時計は、おたく☆まっしぐらでの詐欺まがいの通常版発売。最終のパッチを当てても、同人眼鏡ヒロインのシナリオが明らかに不完全。起承転結の「転」の部分が、そのままごっそりと抜けています。承から結へのあまりのぶっ飛びぶりに、プレイヤーのほとんどは「BADENDに入ったか?」と勘違いするでしょう。
ここで、単にシナリオが抜けてるだけなら良かったんです。死んだはずのキャラがピンピンしてる等の矛盾があったわけではないし(話が飛ぶだけ)、それ以外の部分はハイクオリティでしたし。ただね、おそらく転が抜けた煽りを喰ったんでしょうが、そのヒロインに「Hシーンが全く無い」というのはどういう了見だと。この話を聞いた当初はアンチの戯言だと思ってたんですが、実際にプレイして、CG回想がエロシーン無しで全て埋まった時は唖然としました。「攻略ヒロインには必ずエロシーンが存在する」、それがエロゲメーカーとユーザーが共有する唯一の正義だったはず。度し難い背信行為ですよ。ほとんど詐欺です。
しかし、LiarSoftやOverflowによって良く訓練されたユーザーである私は、あらゆる不具合及びその放置は、「初回版」であれば基本的に許せます。未完成でも発売せざるを得ない状況というのは多少なりとも理解できるし、たてまえ上も、「不具合があるとは知りませんでした」等の立場をとれます(←ここ重要)。しかし、銀時計は強行するわけですよ。Hシーン無しを確定させる最終パッチリリースと同時に、通常版の発売を。エロの無いゲーム(他のヒロインにはありますけどね)を、それを告知せずにエロゲとして堂々と売る。発売を決定した責任者や進言した社員は、人として大切な何かをどこかに置き忘れてきてしまったとしか思えません。まだ需要があると踏んでいたなら、「秘密裏に初回版を増産する」、あるいは、これはホントにギリギリですが、「CG回想で空き枠を残しておく(たとえ永遠に埋まらないと分かっていても)」べきでした。腐ってますねこのメーカー。
今回のこの2作品は、上記の不具合が気にならない人にはむしろオススメしたいぐらいのクオリティなところも、余計に腹が立ったりします。この2社は個人的に信用なりませんので、今後は二度と買わない方向でいきたいと思います。
‥‥‥えっ? お前、舌の根も乾かぬうちにセンチネル買ってるじゃないかって? いやいや、かわしまりのという声優は、出演作は比較的多いのですがメインヒロインとなるとこれがなかなか‥って、えっ? そんなことを聞いてるんじゃない? これは失礼。では改めて。いいですか、基本的に凛々しい or オドオド系の役柄が多いかわしまりのがちょっと天然入った可愛らしい幼なじみを演じるのは非常に希で(以下略
‥まあ、私も伊達にいい年してこんなサイトの管理人をやっているわけではないというか、対応が誠実なメーカーが必ずしも自分好みの作品を出してくれるわけでは無いというか。
買いたいエロゲは買う。それがエロゲオタのジャスティス。