CANVAS2 DVD EDITION(暫定)

とりあえず、前作から追加された部長、朋子の2人をクリア。前作プレイ済みの人がこの2人のためだけに買う、には微妙ですが、新規ユーザーには十分なクオリティの萌えゲーになっていると思います。

メーカー

修正ファイル

発売日

プレイ時間

やってみて度

F&C
-
2006年10月6日
初回約6時間
A

シナリオ

  • 長め。音声を飛ばさないと、個別シーンは5時間程度。共通は音声飛ばして1〜2時間ぐらいかな。
  • 画家になる夢を諦めた美術教師の主人公と、大なり小なり個別の問題を抱えたヒロインが、恋愛を通して自分探しをする物語。
  • エリスはヤキモチが萌える。霧は素直になれない中でポロッと出る本音に萌える。部長は説教に萌える。朋子は根は寂しがりなのに強がってツンツンしてるとこに萌える。可奈はノー天気な会話に癒される。
  • 主人公は雌伏のときが長く多少イラつくが、やるときはやる男。しかも天邪鬼なツンデレ。
  • 中盤までは攻略ヒロインをストーキングしながら、1対1の日常会話がメイン。面白みに欠けるためどうしても中だるむが、そこはヒロインへの愛で補う。
  • 終盤のシリアス部はヒロインごとにデキがまちまち。部長はかなりいい線いってるが、朋子はもはや笑うしかない。正直、主人公と付き合いの長いエリス、霧、部長の3人以外とくっつくエンドはどうしても無理が出る。
  • 霧と可奈のルートをざっと流したが、前作から追加があるかどうかは不明。
  • エロは各1回。部長と朋子のHは純愛系にしてはかなり濃く、さすがにPS2版からの唯一の追加要素だけのことはある。既存キャラも結構エロい。

CG

  • イベントCGは差分を除いて120枚前後。淡い塗りは好みの分かれるところだが、質は高い。立ち絵ともども口パク標準装備。
  • 追加の2人のイベント絵は、既存のどのキャラよりも多く、エロ絵も6枚前後と奮発。部長のメイド服エロなどのクオリティは最高だが、ときどき乳が異様に小さくなるのが痛恨。

音楽/ボイス

  • BGMはボーカル2曲を含む21曲。前作から新キャラ2人分の専用BGMが増え、ボーカル2曲が新曲に。
  • 質はなかなか。クライマックスでかかる「想いは積もりゆく雪のように」が特にイイ。
  • ボイスは主人公を除く全キャラフルボイス。万人ウケしなさそうなヒロインが二人ほど。
  • 私は既存キャラではエリスと可奈が好みだが、そもそも追加キャラの部長がかわしまりので無かったら、わざわざDVD版を買いなおさなかった。

システム

  • 機能的に大きな不満は無い。が、2年前のシステムをそのまま持ってくるのはいかがなものか。定価9,000円もとるんだから、最悪の部類に入るコンフィグ画面のデザインぐらいは変えてくれ。
  • CG鑑賞機能に立ち絵も登録されるのと、主人公の名前変更可なことで相殺。

マトモなヒロインとのマトモな恋愛を楽しむ

萌えゲーですね。テキストが面白おかしいわけではなく、ストーリーも玉石混交。しっかりとキャラが立ったヒロインのうち、果たして何人に萌えられるかが勝負の分かれ目です。
 ただ、ヒロインの性格設定がラブコメ方面に極端に振られる場合(ようするに頭だいじょうぶ?というヒロイン)が多い最近の純愛系のエロゲに食傷気味な人には、霧や部長といった比較的マトモな思考回路のヒロインと、マッタリと恋愛を楽しめるエロゲとしてオススメできるのではと思います。この二人は終盤の展開も良いですし。特に霧ルートのクライマックスは、2年経ってもなお色褪せない、私の中ではベストの幼なじみへの告白シーンです。エピローグはダメダメですけどね。

メーカーHP経由で、前作体験版がいまだにダウンロードできるようですので、プレイして特にエリス、霧、理事長代理あたりが気に入った人なら楽しめるかと。新キャラ2人はサンプルボイスで確認を。ヒロインが7人もいれば、誰か一人は当たりが出るんじゃないかと思います。

なお余談ですが、あんな一部のマニア層にしか受けようがない某サブキャラに、わざわざエロを仕込んだ当時のメーカーには拍手を送りたい。あのツンデレエロシーンは、久しぶりにプレイしても萌え萌えでした。こういう余裕と言うか、遊び心があるゲームは良いですね。

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