SummerDays(暫定版)

とりあえず、言葉END「お幸せに」、刹那END「二人のパリ」、光BAD?ENDをクリア。かつてないギガパッチ騒動は目を覆わんばかりですが、内容自体はなかなか。バグ耐性のある信者なら、それなり以上に楽しめると思います。

メーカー

修正ファイル

発売日

プレイ時間

やってみて度

Overflow
ギガ
2006年6月23日
現状で約10時間
信者限定でA

シナリオ

  • ファミレスバイトで苦闘する刹那と、スーパー天然プレイボーイの誠(主人公?)を中心とした、ひと夏の恋物語。
  • スクールデイズのアナザーストーリー。キャラ設定は概ね踏襲され、新キャラも魅力的。
  • 前半は、バイトに恋に健気にがんばる刹那に萌えるパート。後半は夏祭りを控え、誠を狙って水面下で激しいバトルを繰り広げるヒロインたちの黒さに萌える。
  • 刹那はメインだけあり、王道的な恋愛ストーリーが無理なく楽しめる。他は会って3日でHなどムリヤリ感あり。誠を嫌っている光とのHの導入などは、「これなんてエロゲ?」とツッコまざるをえないほどのベタでアホな展開で、腹がよじれる。
  • 誠はモテまくりの喰いまくり(喰われまくり)。老若問わず、「ゆりかごから墓場まで」。
  • 誠の中学時代の恋愛遍歴が判明。あるヒロインの嫉妬に起因する愚行がなければ、スクールデイズの惨劇もなかった。
  • 山県(いじめられ属性)のハッピーエンド希望。

CG

  • フルアニメーションとの触れ込みだが、ほとんど止め絵&口パク。ただし背景も含めクオリティが高く、登場人物の立ち位置も視点変更に伴い変化するため、通常のADVとは臨場感が段違い。
  • エロシーンは尺はそこそこあり抜けるが、アニメの使いまわしが多くイマイチ。言葉好きは、刹那Hアニメを見る前に言葉を攻略したほうがいい。顔と服をすげ替えただけで、異なるヒロインでほぼ同じHアニメを使いまわす神経を疑う。
  • くだらないネタ展開(バドガール刹那等)に、わざわざ動画をおごるこだわりは好印象。だがその前にやることがあるだろう。デバッグとかデバッグとかデバ(以下略

音楽/ボイス

  • BGMは可も無く不可もなく、特に印象に残らない。複数あるボーカル曲は地味ながら高レベル。
  • ボイスは当然フルボイス。新キャラを含め問題なし。男性ボイスカット可。

システム

  • 初回版はギガバイト級の修正ファイルダウンロード必須。私は1.01b(1.3GB)+1.02b(150MB)を当ててプレイ。現在は1.03b(650MB)も公開中。
  • 1.02bまでのパッチを当てても、特に後半はバグが日常茶飯事。音声と映像がズレるのは当たり前。口パクの空中浮遊、ブラックアウト、音声はエロシーンに入っているのに画像は誠の後頭部固定、などなど。バラエティに富む。
  • フルアニメのため、セリフを全て聴くことになりテンポが悪い。字幕が出るので、興味の無いシーンは1.5倍速ですすめると吉。
  • 難易度高。くだらない選択肢で分岐する上、バグを疑い疑心暗鬼になる。かつ既読スキップなし。ちょっとしたネタが各所に入るため色々試したくなるが、フルアニメという性質上時間がかかるのが難点。

内容はOK、あとはいつ完成するか

どうもこんばんは。日本代表は早々に敗退して帰国してしまいましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。うつむき加減の言葉のセリフ「あのですね」を聴くと、ああ、帰ってきたなあという気になるスクールデイズ信者(言葉ロマン派)、LENDL55です。

スクールデイズを「猟奇」という一言で表すなら、このサマーデイズは、「手あたりしだい」「見境なく」「ところかまわず」あたりが候補になるでしょうか。驚異のモテモテパワーを発揮する誠がエッチ可能なキャラは、実に10人超(シーン鑑賞機能より)。あるヒロインが攻略可であれば、その友人はむしろ当然、妹や母親さえデフォです。一方ヒロインたちも負けてはおらず、誠をめぐる同時多発的な恋の駆け引きは見ごたえあり(可愛らしいものですが)。恋愛モノのエロゲとしては、他に類を見ない(唖然とする)展開を見せてくれます。小ネタも効いており、前作のような凄惨なシーンを期待するのでなければ、それなり以上に楽しめると思います。私は言葉のハッピーなENDと、光のギャグエロを見れただけでもとりあえず満足。刹那も可愛かったですしね。

ギガクラスの修正ファイルを落とせるネット環境と、それでも残る幾多のバグを笑って許せる度量が要求されるこのゲーム、たとえ前作信者であっても楽しめる人は限られると思います。ですが、フルアニメというオンリーワンな特徴を持つこのシリーズは、今後も注目していきたいと思っています。まずはメーカーが存続できるかに注目ですけどね。

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