黎明のラヴェンデュラ |
とりあえずメインのエイダと、ウィンクルをクリア。笑って燃えるシナリオはそこそこ楽しめますが、低レベルなCGをフォローできるほどではありません。 |
メーカー |
対応OS |
修正ファイル |
発売日 |
プレイ日 |
プレイ時間 |
やってみて度 |
win98〜XP |
- |
2005年6月 |
2005年6月 |
初回約6時間 |
B |
・壮大な設定のSFもの。基本的に一本道で共通ルートは7割程度。
・前半のヒロインズのボケ&主人公のツッコミは私好みで、かなり笑える。
・後半のシリアスパートは難あり。超展開のあらすじは気合が入っているが、肉付けのボリュームが不足しており、乗り切れない。
・主人公は気のイイやつだし、戦闘での活躍も燃える。ただシリアスパートの彼の悩みが珍妙で、感情移入しづらい。
・恋愛要素はまあまあ。ツンデレ主人公がデレるのが早すぎるし、Hなシーンの盛り込み方にも無理がありすぎるが、ウィンクルは可愛い。デューノも可愛い。
・Hはラスト付近に和姦1、途中でコメディタッチの陵辱が1。和姦のほうは尺が長くそれなり。陵辱は短いがシチュが気に入れば。
・CGは量はともかく、質がアウト。
・人物の原画は不安定、というか下手なのか? かなり厳しい。塗りも高レベルとはいい難い。
・メカの方はロボットは悪くないが艦船が‥‥。第七艦隊旗艦の重量感の無さとか、笑えるレベル。
・曲数はBGM20曲+ボーカル2曲。
・クオリティは高い。SFモノのツボを抑えた選曲で、コメディ調の曲も抜かり無し。音質も良好。
・ボイスは主人公以外フルボイス。苦しい。デューノ以外のメインも微妙なところだが、脇のミランダとかになると、シリアス展開についてこれない。
・ADVとして求められる機能は一通り揃っている。
・発売前に、開発にたずさわっていない人にテストプレイしてもらえる余裕があると良いですね。
体験版が非常に楽しめた私は実はムチャクチャ期待していたのですが、それが仇となりガッカリ感も結構なものでした。前半の日常会話は私のツボで、腹を抱えて笑えたのは期待通りですが、シリアスパートがいまいち。風呂敷をかなり広げた割にはボリュームが少なく描写不足、というところは置いておくにしても、シナリオ的に重要な主人公の過去話に共感できなかったのが痛恨。よくある話なんですが変にヒネっているため、「こんなことで悩むなんてアホか」となってしまいました。SF考証も違和感あり。私はそんなに気にしないタイプのはずですが、それでも「これが可能な技術力なのに、なんであれができないの?(もしくはその逆)」という違和感はかなり大きいです。AI(≒デューノ)が万能すぎるとか、あの構造でLCLの再注入とか、私の感覚ではありえません。ご都合主義的に適当な設定をポンポン出してるイメージです。戦闘シーンの熱さは良かったんですけどね。この手のエロゲにしては珍しく、主人公が初めからエースなので。
といってもエロゲレベルなら及第点のシナリオだと思いますし、BGMが高レベルなのでオススメとしたかったのですが、CGとボイス、特にCGが駄目すぎ。イベント絵が出てくるたびにテンションが下がるエロゲというのもどうかと思います(いいものもあるんですが)。私が直前の1ヶ月でプレイしたゲーム(おねミル、メガラフ、スクイズ、らぶデス、かておね、カルタグ)が、CGとボイスに限れば軒並み高レベルだったこともありますけどね。
体験版を気に入った人なら、魅力的なヒロインたちとのラブコメはそれなりに楽しめると思います。ただ燃えるSF展開を期待すると(私は期待した)、スカされる可能性大。もちろん、あのCGを許容できる度量も必須です。ラブコメ好きな私は個人的には楽しめてますが、オススメはし難いですね。