School Festa(暫定版)

 とりあえず、幼なじみのころなと、仲良し姉妹の妹:綾乃をクリア。うーん、ちょっと期待し過ぎました。ヒロインは魅力的だし、学祭準備も楽しいのですが、恋愛部分の三角関係が練り込み不足。 

メーカー

対応OS

修正ファイル

発売日

プレイ日

プレイ時間

やってみて度

ロール

win98〜XP

-

2005年11月

2005年11月

初回約6時間

B

 

シナリオ

・長さはちょっと短め。大きく2つのルートに分かれ(姉妹ルートと、ころな・美由紀ルート)、ルート内の共通パートは多そう。会長ルートは別枠か。
   ・学祭のアンケートで上位入賞するため、みなで団結してコスプレ喫茶準備に精を出す部分は楽しい(特にころな・美由紀ルート)。
 ・もう一つの売りである三角関係ネタは厳しい。客観的に見れば結構重い状況なのに、当事者たちはあまり悩まずにアッサリとHAPPYENDへ。
   ・Interludeと称するヒロイン視点の文章を多用するなど、ヒロインを魅力的に演出するため、三角関係のシナリオでついついもう一方に浮気したくなる。美波は攻略できんのか‥‥
 ・複数ライターのためか、特に主人公の言動が2ルートで異なるので、少々面食らう。
   ・Hは各ヒロイン4〜5回。尺は長くは無いが、CGの力もあって結構エロい。

CG

・原画、塗りとも安定。イベントCG数は少ないが、立ち絵の変化が丁寧で良い。コスプレのデザインもGood。
  ・顔のドアップに耐えるクオリティで、思わず画面に吸い込まれそうになる。メタル風味なテカりのため、乳が硬そうに見えるのはマイナス。

音楽/ボイス

・BGMはそれなり。曲数は少ないが、楽しい曲が多く質も良好。オープニングも聴いてるうちにクセになる。
  ・主人公以外フルボイスも問題なし。親友のマキの過剰演技も慣れると楽しみになる。
  ・効果音もなかなか。

システム

・一通りの機能はそろっているが、メニューが整理されておらず、使いづらい。
  ・各種の画面イフェクトは楽しい。進行は遅くなるが。
  ・既読スキップが、ゲーム内の日付が変わるたびに止まってイラつく。素人がおかしな方向に凝って作ったシステム、という感じ。

がんばりは認めるが、三角関係は無い方がよかった

体験版の落ち着いた雰囲気と、ヒロインの魅力に引かれて購入したのですが、ちょっと期待し過ぎました。後半シリアスの要となる三角関係は、普通のメーカーならわざわざ入れないシチュエーションにあえて挑戦する気概は買いますが、メーカーの実力(≒ライターの実力)に比して勇み足だったようです。心理描写が浅いし、みなあまり悩まない。例えばころなルートで、学祭直前に肉体関係を伴う重度の三角関係になってしまった場合、それで頭が一杯になって学祭は上の空になるのが普通でしょう。ところがこの主人公、朝起きて開口一番「おお今日が本番か。何か燃えてきたぞ!」。どちらの平行世界からいらっしゃったんですか?と。比較的マシな姉妹ルートにしても、綾乃に期待した姉への配慮との葛藤なども、一切無し。軽いです。

三角関係は、エロゲでやるには面倒で難しい題材だと思うので、メーカーを責めるのも酷ですが(私が三角関係を楽しめたエロゲというと、ホワイトアルバムやCresecndoぐらい。ああ、スクールデイズは別次元です)、このレベルならわざわざつけずに、学祭準備の中で普通にヒロインと結ばれる、とした方が良かったと思います。学祭準備部や各ヒロイン個別の恋愛進展は、ヒロインやサブキャラの魅力の高さもあり、かなり楽しめただけに実に惜しい。単なる捨てキャラだと思ってた美波も、実は友達思いのいいキャラですし。会長ルートは余計な三角関係が絡まないと思いますので、ちょい期待してます。

ちなみに、予約特典の冊子はよかったです。絵がメインでA4判という大きさがいい。ゲスト絵描きの絵もカラーだったらなお良かったですけどね。

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