塵骸魔京(暫定版) |
とりあえず、おそらくイグニスルートをクリア。難解で唐突、恋愛もイマサンなシナリオはちょっと厳しいですね。音楽はいいです。 |
メーカー |
対応OS |
修正ファイル |
発売日 |
プレイ日 |
プレイ時間 |
やってみて度 |
win98〜XP |
あり |
2005年6月 |
2005年6月 |
初回約7時間 |
B |
・延々とシリアスの魔と戦う燃えストーリー。コメディは超鈍感主人公のボケに若干笑える程度。
・イグニスルートのメインストーリーは難解。しかも展開が唐突で、ついていくのが大変。故にラストバトルのカタルシスも無し。
・イグニスとの恋愛も駄目。ストーリー上、この辺りで恋仲にしないといけないんでしてみました、という感じ。
・Hはイグニスで2回。ちょっと可愛かった。
・CGは独特な塗りがいい感じ。原画は若干不安定。
・化け物のCGは凝りすぎてて、逆に見難い。
・曲数は31曲。ヴォーカル曲はOP1曲+ED2曲。EDはもう1曲あるようだ。
・質は良好で、香港映画っぽいオドロオドロしい雰囲気作りがよくできている。効果音も丁寧。
・ボイスは主人公を含めたフルボイス。それなり。メル先生が良かった。ヒューマンフレアも最高だった。
・ADVとしての機能は一通り揃っているが、右クリックでメニューを出すときの反応がトロすぎる。
・いいかげん、マウス操作だけでメッセージウィンドウ枠が消せるようにしてほしい。
・発売前日に修正ファイルアップ。
このシナリオはたぶん、頭のいい人なら楽しめるんじゃないかと思います。私もコンディションが良ければもう少しいけたかも知れませんが、前日のぱすチャCのやり過ぎがたたり、中盤以降展開についていけなくなりました。設定やあらすじ自体は悪くないと思うのですが、それを分かりやすくスムーズに提示する文章力が欠けている感じです。このライターに限ったことではないですが、自分の文章力に自信が持てない場合は、セリフ以外の文章は極力シンプルにするよう努力すればいいと思うのですが、どうなんでしょうか。
といっても、新人ライターということでメインストーリーがコケるのは想定内でしたが、イグニスのツンデレ展開もイマサンだったのが私にとっては痛かったです。キャラとしては素直になれない系で良いのですが、デレが早すぎるしその理由もわかりません。メインストーリーに気をとられて、こちらの展開までは頭が回らなかったのでしょう。EDのボーカル曲がもう1曲あるようですし、回収されていない伏線も多いので、トゥルーENDがおそらくあると思うのですが、それを探す気にはなれません。攻略情報が出揃い、かつトゥルーENDがそこそこいけるとの評判が立ったら、またプレイを始めて見ようと思います。そんな機会は永遠に訪れないかもしれませんが。
ちょっと驚きました。イグニスルートの後半があまりに酷いデキで全く期待していませんでしたが、管理人さんルートはかなりイイです。
イグニスルートは、とにかく後半のプレイヤー置き去り自己満足(してるのか?)展開がムチャクチャ。プレイしていて怒ったり呆れたりした経験はありますが、「気持ちが悪くなった」ENDというのはイグニスの乾杯ENDが初めてです。風歩ルートも、肝心のヒロインの言動がデタラメ。賢いのか馬鹿なのか、自分の種族以外の者に冷酷なのか慈悲深いのかなどなど、こちらもムチャクチャです。自分が生み出したキャラクターに対する愛着というものが無いのでしょうか? また両ルートに共通している欠点が、戦闘シーンが燃えないこと。誰が強くて誰が弱いのかの情報がユーザーにほとんど与えられないため、悪い意味で展開が読めないのが原因です。情報を与えておいて豪快にちゃぶ台返す作品も問題ですが、情報不足も同じぐらい駄目ですね。
ところが管理人さんルートは、上記の欠点も鳴りをひそめ、純粋に面白かったです。メルクリアーリ先生がいい味出してるのも効いていますが、管理人さんが「母」という立場を貫いたことが勝因かと。男性ボーカルがかかるENDが私的トゥルーエンドです。わざわざBADENDにするエピローグの存在意義は不明ですが。総合的には、シナリオに過度な期待をしなければそこそこ楽しめる可能性が多少なりともあるゲーム、だと思います。メーカーの次作への希望としては、一番最初にクリアされる可能性が高いヒロインのルートには全力投球してほしい、ということだけですね。