ぎゃくたま2(暫定版)

 とりあえず、一姫・しづる・七海のTrueっぽいENDをクリア。シナリオはボリューム不足だし、CGは思いっきり不安定ですが、体験版でヒロインが気に入ればいけるかも。
 続いて、その他ヒロインのTrueENDをフルコンプ。鈴華とかなめは、ストーリー的にも魅せますね。良かったです。ぎゃくたまの後継として認めましょう!(←馬鹿)

メーカー

対応OS

修正ファイル

発売日

プレイ日

プレイ時間

やってみて度

DISCOVERY

win98〜XP

-

2005年7月

2005年7月

初回約5時間

A

 

シナリオ

・前半はぎゃくたま狙いの主人公とヒロインの一対一コメディ。終盤は、ぎゃくたまがばれる等のシリアスを通してハッピーエンドへ。前作とほぼ一緒の構成。
 ・コメディ部の会話は面白い。ああいえばこういう的な切り返しが私好み。ヒロインも魅力的。
 ・終盤のストーリーは王道。多少無理があるが、それなり。
 ・主人公はちょっと苦しい。おぼっちゃま特有のボケっぷりと、ぎゃくたま狙いの狡猾さ、はてはヒロインを諭す見識の高さまで共存させるのは無謀。
  ・恋愛展開は悪くないが、ボリューム不足がたたり拙速。ツンデレヒロインがデレるのが早すぎ。
 ・Hは1ヒロイン1〜2回。尺は短め。

CG

・イベントCGは少ないが、シナリオが短いのであまり気にならない。
 ・原画はかなり不安定。可愛いのも稀にあるんだけどなあ。塗りはまあまあ。

音楽/ボイス

・曲数は17曲。ヴォーカル曲はOP+EDの2曲。
 ・EDのボーカル曲はかなりイイ。その他のBGMも普通に聴けるが、前作のtrack17のような盛り上がる曲が無い。
 ・ボイスは主人公を除いたパートボイス。質は無難だが、短いんだし会話が命のシナリオなんだから、フルボイスにしてほしかった。

システム

・ADVとしての機能は一通り揃っている。
 ・読み返しが高機能。ボイス再生はもちろんのこと、フェイスウィンドウまで再生してくれる。次は背景まで戻るようになったら完璧。
 ・選択肢で使えないクイックセーブ&ロードに、どのような存在意義があるのか説明して欲しい。
 ・分岐が予測しづらい二択はやめてください。

前作信者としては、二番煎じ感が否めず

前作ぎゃくたま信者としては、正直苦しい仕上がりです。まずシナリオからいくと、@主人公の性格設定が苦しく、感情移入しづらい、A設定上、ラストの一発逆転ホームラン的な爽快感が弱い(BGMのせいでもある)、のが痛いです。前作との差別化を図るための苦肉の策だと思いますが、成功したとはいい難いですね。そして原画の明らかなレベル低下。たまに良いものが出てくるのが、余計に腹立たしく感じたり。全体として前作よりお金をかけてない、手抜き感が漂います。
 一方相変わらず良かったのが、ヒロインが魅力的なこと。しづるのような良い意味で「普通」の女の子は、なかなか他のエロゲでは味わえませんし、どのヒロインも(紆余曲折あるも最終的に)前向きに強く生きようとする、その生きザマに惚れます。加えて脇役もなかなか。一姫シナリオでは、前作ヒロインが母として登場しますが、これも上手く絡ませてくれて前作ファンとしては嬉しい限りです。もっともこれは、日常会話のセンスの合う合わないが大きいと思いますけどね。私にはかなりヒット。賢さがにじみでるヒロインは大好きです。

前作と比べなくともかなり小粒な作品ですので、ちょっと一般にはオススメし難いです。体験版でヒロインを気に入ることが、購入の最低条件でしょう。ちなみにCGは、メーカーHPで公開されているものが低レベルグループですので(これは潔いと思う)、あれが耐えられるのなら本編も大丈夫です。

わかりづらい二択のせいで、フルコンプは攻略情報が出揃った後になります。個人的には、もしもえるな・あるなが攻略できたりしたら評価がうなぎ上りそうですが、まあ無いでしょうね。

 

ちなみに、同日発売の七人のオンラインゲーマーズは購入しませんでした。体験版の内容自体は良さげだったのですが、ただでさえ少ない3ヒロインのうち1人しか出てこない短さでは、本編が不安になるというものです。

 

 

以下は細かいことですが、それぞれのシナリオについて。

一姫シナリオは、ツンデレヒロインVSツンデレ主人公の会話が楽しくてしょうがなかったです。ただデレるまでの描写が短いのが難点。あとクライマックスは、もっと主人公にはっちゃけて欲しかった。大凧に乗って告白、ぐらいやってくれると、決意の大きさや照れくささが表現できてよかったと思うんですけどね。たしか小雪の朱で、主人公が豪雪の中、防寒装備無しでかっこつけるシーンがありましたが、ああゆうのはこっちの主人公にこそふさわしかったと思います。

しづるシナリオは、冒頭の彼女の毒のある受け答えが最高。終盤までの展開もおおむね良かったですが、最後がね。これはライターとの見解の相違なんですが、血縁関係というものは一般にもっと難しい問題だと思うんです。一方的にどちらかを悪く描写する展開には納得できません。謝罪無しという情報も提示されるのが遅いですし、あれではヒロインと主人公の視野の狭さが際立つだけです。あと終盤の主人公、自分の利害を忘れすぎです。

七海シナリオは、一姫以上にデレ(ラチ)が早すぎて意味不明なのが最大の欠点。ただイベントCGに気合の入ったものが多いため、ヒロインの魅力は良く出ていたと思います。ただこれも最後、七海の行動は彼女にしては冷静で、いい子ちゃん過ぎですね。このシナリオに限らず、終盤が全体的に練り込みというか、アイデア不足です。前作が良すぎた続編の宿命ではありますけどね。まだ残っているヒロインに期待します。

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