永劫回帰 |
徹夜でフルコンプ。CG、BGMは及第点かそれ以上、シナリオも丁寧でヒロインとの恋愛が意外にも楽しめますが、ストーリーがパンチに欠けるのが残念。 |
メーカー |
対応OS |
修正ファイル |
発売日 |
プレイ前期待度 |
プレイ時間 |
やってみて度 |
win98〜XP |
- |
2004年12月 |
A |
総計10時間弱 |
A |
・短い。ボイスをかなりすっ飛ばしてフルコンプに10時間弱。もっとストーリーを補完するイベントがあってもよい。
・ヒロイン攻略順が固定。さらに必ずBADEND→HAPPYENDの順。古くはLeafの痕みたいな感じ。
・ストーリーは時間が逆行するループもの。設定は結構斬新(私にとっては)で、展開に大きな破綻はなく、引き込まれる。ただしオチはかなり弱い。
・ヒロインがバンバン死ぬ(つか、いづみは死にすぎ)。テキスト的にグロい描写もあるが、グロいCGは無いので安心。
・ヒロインが魅力的で、かつ恋愛描写が意外に丁寧で萌える。他ヒロイン攻略時の嫉妬やヒロイン間の確執をキッチリ書いてくれる。なお新聞記者は攻略不可。
・Hは各ヒロイン2〜4。そのうち陵辱が1程度。尺が短めなのもあるが、長いのはキャラに萌えられれば結構いける。
・イベントCGは80枚。原画に不安定なところもあるが、D.O.にしては垢抜けていて良い。
・立ち絵も概ね良いが、ちょっとどうかというのもチラホラ。親友(男)の立ち絵の目の位置はギャグですよね?
・例によって、立ち絵の表情とシナリオが合ってないことが多い。誰が選んでんだオイ?
・BGMの質はなかなかも、曲数は少ない。シナリオを盛り上げるが、使いどころが間違っているところもある。
・ボイスは主人公以外フルボイス。特に駄目な人選は無く、無難に聴ける。
・いつものD.O.のシステム。大きな不満は無く、今回メニューがあらかじめ画面に出るようになったのは良いが、あのアイコンじゃわかりません。
・私が買ったのは通常版。
購入は迷っていたのですが、12月は他に買いたいものが無かった上に、直前に公開されたオープニングデモのエルフリーデのCGがツンデレスキーの私にビビッときて購入。結果はまあオーライ。シナリオ、CG、BGMが上手くマッチしており、シリアスなループ物語に引き込まれました、というより、一人目をクリアした直後からエルフリーデにベタ惚れし、ひたすら彼女目当てに徹夜した馬鹿ものです(エルフリーデのクリア順は最後のほう)。ヒロインが新聞記者も含め魅力的で、彼女らとの恋愛をストーリー重視系のシナリオの割には丁寧に描いてくれていたのが良かったです。ここは嬉しい誤算でした。
ただし、ストーリーのラストが消化不良。壮大な物語を期待させる設定も、アッサリと終わってしまいます。例えれば、サッカー等のスポーツものの場合、ユーザーは主人公が活躍して全国大会やら世界大会をガンガン勝ち進んでいく、という展開をベタでも期待すると思うのですが、それがチーム内でレギュラーを勝ち取ったところで終わってしまう感じです。特にエルフリーデシナリオ。あれはあれで綺麗なオチとしてまとまってはいますが、設定に比して矮小なのは否めません。あそこは一気に話を膨らませて長編にし、エルフリーデをガツーンと悲劇の真ヒロインとして描いてほしかったです。そうすれば彼女は今年最高のツンデレになったんだけどなあ。無念。ホントに無念。ちなみに最後の最後のエピソードは拍子抜けだったりしますが、おまけのアナザーエピソードとして考えれば悪くないと思います。
結果として、私がメーカーに期待するシナリオはキッチリとして破綻が無く(もとい、少なく)、加えてCGが良いので好印象。メーカーHPのキャラ紹介で気に入ったヒロインがいるなら、シリアスで惹きこまれるシナリオの中での恋愛が結構楽しめるのではと思います。ただし、ストーリーのラストに過度の期待は禁物。中盤までの期待にこたえてくれるかは微妙です。