Dies irae
Acta est fabula
(暫定)
 

とりあえず螢ルートをクリア(マリィと香純は前回クリア済み)。話が完結するマリィルートと比較すると、燃えも萌えもイマサン。ネットに接続してのアクチべーションが必須で回数制限もあり、購入した満足感も得られず。特典の冊子はデカくてキレイで良かった。

メーカー

修正ファイル

発売日

プレイ時間

やってみて度

light
5.5MB
2009年12月25日
総計6時間
C

シナリオ

  • 螢ルートは、螢がかなり情緒不安定で、感情移入しづらい。恋愛も最初のHでいきなりデレるなど、ツンデレとして拙速。加えてバトルも、基本的に主人公側が自力で勝てないため、勝利の美酒に酔えず常に敗北感がつきまとう。ついでにベアトリスのエピソードは、明らかに浮いている。
  • つまり、マリィルートと比べていいところが無い。あいかわらずのヴィルヘルムのテンションと、トリファの散りざまだけは良かった。
  • エロシーンは螢で2回。絵が良い。 

CG

  • イベントCGは差分を除き200枚強(ただしカットインCGも含む)質、量ともに高いが、顔のかき分けが若干不安定なところは変わらず。  
  • 初回特典の冊子(白本)はA4サイズで分厚く重く、特典テレカの絵柄やゲーム内CGをハイクオリティで掲載。用語集もありかなり良し。黒本とはいったい何だったのか。

音楽/ボイス

  • 音楽鑑賞に登録される曲数は40。こちらも良いのだが、3回目の購入ともなるとさすがに飽きが。
  • ボイスは主人公を含めてフルボイス。おおむね満足だが、かわしまりのオタの私には、螢とベアトリスの二役はどうしても本人の影がちらついてキツい。

システム

  • ADVとしての機能に大きな不満は無し。前回から変わってないようだ。タペストリーの高解像度システムにしてくれりゃ良かったのに。
  • ゲームの初回起動時に、ネット認証が必要。回数は8回まで。自作PCのどの程度の構成変更で再認証が必要になるか、などの詳細は不明。

待たされた割には……なデキが残念

7月にプレイしたdie Wiederkunftでの螢はとても輝いており、マリィルート自体も凄く良かった。ので、今回の螢ルートはそれに輪をかけて素晴らしいモノになることが、私の中では既定路線になってたようです。が、それを差し引いてもデキが悪い。恋愛重視の私には、螢のデレが早く、その後もフラフラするのがまずダメ。キモのバトルも、設定上のキャラの強弱に拘泥したためか、とにかく主人公チームが勝てない勝てない。徐々に成長して強敵を倒していく、というお約束とは異質な展開で、王道好きの私にはサッパリでした。
 私は以前から、螢ルートは無償公開すべきだと主張してきて、それには本作の、あるいはエロゲの良さを二次元オタ全般に広くアピールできるから、との意図もあったのですが、このデキなら公開しないで正解でした。

ということで、私としてはFabulaよりもむしろdie Wiederkunftがオススメ。ルートは二つ少ないですが、マリールートは入っているし、価格も安い。なによりアクチべーションがない。アクチべーション付きソフトは、いってみれば購入ではなくレンタルです。メーカーがつぶれる等で、急にプレイできなくなる可能性がいつまでもつきまとう。自作PCならなおさら。私はD.O.作品で利用して身にしみました(笑)。

 

 

感想のTopページに戻る