らくてん
〜この世の楽園?  あの世の天国!?〜

ミドルプライス(税込7,140円)ゆえの安っぽさはあるものの、萌え・エロ・お笑いのバランスの良さが光る逸品。オススメです。

メーカー

修正ファイル

発売日

プレイ時間

やってみて度

Stellar
-
2007年11月9日
総計15時間
A

シナリオ

  • 長さは価格なり。共通パートは体験版×2ぐらいで、それと同じぐらいの個別パートが4人のヒロインに。
  • シナリオの過半はエロシーン。ここまで笑って萌えて、かつ抜けるエロにはお目にかかったことがない。全て和姦。
  • 幼なじみの美味(よしみ)は4エロシーン。こいつ実はオツムが弱いんじゃないか?と勘ぐりたくなるほどエロ可愛い。
  • 実妹の美空(みそら)は6シーン。いくつかのツンデレ風味なものと、実妹とやってる(肉体は別)背徳感に燃える。 
  • 入れ替わり先の妹:文音(あやね)は6シーン。こちらも実妹(精神は別)とやってる背徳感と、幼い娘がご奉仕するさまに燃える。
  • キツめの先輩:司は3シーン。他と比べてストーリー重視で、最後にクリアするのが吉。ツンデレ的な反応に萌える。
  • サブヒロインは計9シーン。サブといってもキャラが立ってるためエロい。金髪お嬢様:貴良(たから)が意外にバカで可愛い。
  •  突然イケメンの体を与えられ戸惑う主人公は、思考回路が至極マトモな上に適度に楽天的で、シンクロ率400%。
  • エロ以外のシーンが短めでサクサク進めるのはいいが、そのせいか一部ヒロインの心情変化が唐突なのが難。
  • 脳内補完は可能だが、特に美空は兄が死んだ直後悲しんだという回想を入れてもよかった。 

CG

  • イベントCGは差分を除き60枚強で、おおむねエロCG。頭がデカすぎるなど不自然なカットもあるが、基本的にムチムチでエロい。
  • 立ち絵は枚数が少ないような気がしないでもないが、こちらも表情豊かでなかなか。  

音楽/ボイス

  • BGMは10曲でボーカル曲はなし。使いどころが上手く不満はない。エンディングの曲名が「鎮魂のテーマ」とは洒落が利いてる。
  • エンディングムービーを用意しろとはいわんが、スタッフロールとBGMの同期ぐらいはとってくれ。
  • ボイスはHシーンのある女性キャラのみフルボイス。みなさん役柄にマッチしててGood。

システム

  • オーソドックスなADVで、やってて特に不満無し。立ち絵も背景も全てが戻る読み返しが良い。
  • 鑑賞機能で、マウスクリックの反応が悪いのは環境依存か?

普通のエロゲに飽き気味のあなたに

キミキス pure rouge がなぜあれだけ原作信者に叩かれるのかといえば、同じ二次元オタでも、エロゲ(orギャルゲ)オタとそれ以外では、「幼なじみ」というものへの認識が根本的に異なるからだ、と私は思います。アニメやマンガでは、幼なじみというとむしろヒロインの当て馬役が多いですが、エロゲにおいては主人公を絶対に裏切らない、モテないエロゲオタの妄想を具現化した本命ヒロイン。主人公3分割は斬新なアイデアで良かったのですが、幼なじみかつ一番人気の摩央姉を、幼なじみ以外に走らせたのが大失敗。スタッフもいい勉強になったのではと思います。

で、結局何が言いたいのかといいますと、つまり美味はエロゲ幼なじみの鑑だと。イケメンの肉体は完全無視で、常識外れな状態となった主人公の告白を受け入れ、主人公のエロエロな要求も嫌よ嫌よも好きのうちでヨガリまくる。いつもは和姦では勃たない私も抜きまくるってものです(笑)。通常シーンが少ないのが残念といえば残念ですが、エロシーンでの萌えゼリフ連発で十分補えました。
 続いて妹二人は、実妹であって実妹でないという中途半端な関係から生まれる背徳感が絶妙。私は実妹・実姉は駄目な人ですが、これならいけます。そしてイケメンの体を最大限利用したサブキャラとのハーレムENDから、司先輩とのTrueっぽい純愛ENDで締め。体の入れ替わりという設定を、キチンと活かしています。何より、イケメンの体を手に入れたモテない主人公が、これほど感情移入しやすいモノだったとは。設定の勝利でしょうか。ちょっと変わったエロゲをやりたいという人は、体験版を是非。

 

らくてんの魅力

 

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