PRISM ARK(暫定)

とりあえず、プリーシア、フェル、神楽、教官をクリア。実売１万強の豪華初回版の価格はどうかと思いますが、CGや戦闘システムのクオリティはさすが。ストーリーのマンネリ化を許容できる度量があれば、それなりに楽しめると思います。

シナリオ

• 長め。プレイ時間は初回13時間、以降一人クリアに約４時間（それぞれ３割程度は戦闘場面）。
• 前半の学園ラブコメは、脇役も含めキャラが魅力的で楽しく萌える。無駄に長いところもあるが。
• 後半のシリアス部は、各ヒロインの独自エピソードはそれなりに良く出来ているが、メインストーリーが共通の一本道で、かつ尺が短く唐突感も否めないのが残念。
• 何で騎士学校なんかに通ってんの？　が明らかとなる過去話を主要キャラにキチっと設定しているため、３バカトリオさえキャラが立つ。
• プリーシアルートは、勝気で素直になれない系のツンデレっぷりが非常に良いが、それが全て。シリアス部は茶番なので期待しないこと。

• フェルルートは、彼女の過去描写が丁寧で感情移入しやすく、序盤にさりげなく伏線を張っておくなど手の込んだ良ルート。エピローグが茶番なのが惜しい。
• 神楽ルートも、フェルほどでは無いが設定の意外性もありなかなか。ただこちらもエピローグが茶番なので、エンディングテーマが流れ終わったら、そのまま強制終了→各自で補完したほうがいい。
• 教官ルートは恋愛もいいし、終盤のお悩み解決も納得のダークホースルート。若干くどいので人を選びそうではあるが。
• エロは各１〜３。尺がかなりあるので、テキストと反りが合えば抜けるかも。
• 説明書のヒントによると、クリア順に制限あり。学生組→年長組をクリア後に、トゥルールートにいけるらしい。よくよく考えれば、攻略キャラの半数は年上というお姉さんゲー。
• ３バカがメインストーリーに絡んでこないのは、かなりもったいない。トゥルールートでの活躍を期待。ムリか。

CG

• 原画、塗りともに高値安定。
• イベントCGの枚数はそれなりだが、立ち絵の表情差分の多さ、変化の丁寧さは他のゲームと一線を画す。よく動くし。
• 加えて天使のCGや戦闘前のアイキャッチの豊富さなど、さすがに高いだけのことはある。
• 原画は立ち絵やデフォルメ絵も含めて好みだが、裸（エロシーン）だけは非人間っぽさが際立ち抜けない。胸の付き方とか特にダメ。
• OPムービーは何度も見られるのだから、もう少しクオリティを上げてくれないと。
• シスターの十字剣は許せる。が、プリーシアのレイピアのデザインは無いだろう。せっかくの感動シーンも台無し。

音楽/ボイス

• BGMは曲数膨大で質も高い。WEB戦闘体験版part1でも聴ける「腕試しAct2」や、「Hopeless Labyrinth」は特にいい。
• ボーカル曲は曲自体は悪くないが、シリアスもあるこのゲームに舌っ足らずの歌い手は合わない。
• ボイスは全キャラフルボイス。主要キャラはみなさん上手で問題なし。

システム

• 3D戦闘パートはポリゴンが粗いものの、動作がスムーズで見た目の印象はかなり良い。ただ推奨スペック以下のPCだとカクカクとなりイラつくかも。
• 200種類ものアイテム（プリズム）を組み合わせて作戦を練るのは結構楽しい。プリズムのCGが綺麗で、なめらかに回転してるところも○。
• 難易度が低いので緊張感はちと足りない。２周目以降の戦闘スキップは不可で、レベル持ち越し型。しかしロード時間が長いため時間を取られる。
• ADV部は、メッセージ表示速度などを細かく設定できないのはともかく、既読スキップが遅すぎるのがアウト。