下級生2 |
とりあえずツンツン副会長:高遠七瀬をクリア。面倒なゲームシステムをヒロインへの愛情で補うことができれば、かなりいい線いっていると思います。 |
メーカー |
対応OS |
修正ファイル |
発売日 |
プレイ日 |
プレイ時間 |
やってみて度 |
win98〜XP |
- |
2004年8月 |
2004年8月 |
初回約10時間 |
A |
・七瀬シナリオは、正統派高飛車系委員長キャラとして王道。主人公に惚れる前と後のギャップが鮮烈。まさにツンデレ。THE
ツンデレ。
・若井センセも、ダメよ教師と生徒なんだから、ってとこから徐々にという展開はいい。
・複数同時攻略が基本だが、進むにつれて絞らねばならず、罪悪感も覚えられる。
・感動とかなるほどというのは無く、ストーリー的にたいしたことは無い。キャラ萌えできるかが勝負(少なくとも七瀬シナリオはそう)。
・Hは七瀬で10回。1回の尺は短いが、処女から徐々に開発、っというのが燃えるし、ヌける。
・「デフォルトで他の男とデキてる世話焼き幼なじみ」などという存在は、私は絶対に認めない。
・たまきは基本的に、「ちょっと天然入ったオツム弱い系」のヒロインとして悪くない。エロいし。
・イベントCGは七瀬で差分除き28枚。うちHシーンは10枚弱。
・もうちょっと欲しいとこだが、キャラも多いし仕方ないか。
・質はかなり高い。ただときどき原画がラフになるのが残念。
・BGMはいい感じ。これは、というものは無いが、不満も無い。
・七瀬ENDのボーカル曲もなかなか。このレベルの曲が本当に全キャラ分用意されているなら、結構すごい。
・ボイスは主人公以外パートボイス。といっても、日常のどうでもいい会話に無いだけで、7割方当たっている感じ。
・ボイスの質は問題なし。
・学校内や町の2Dマップをひたすら探索して、ヒロインとの仲を進展させるシステム。
・どこで何がおこるか、というヒントはほとんど無いので、総当りの探索が多くなり、かなり苦痛。
・ただそれ故に、イベントゲット→好感度上昇時の喜びはひとしお。
・主人公の名前変更可。
・ADVとしての機能は並以下。セーブ&ロードぐらい好きなところでさせてくれ。
・隠れキャラのネタバレを序盤にかます痛恨のバグあり。
学園恋愛モノとしての下級生2のキモは、「攻略にえらく手間がかかり、作業感も拭えないが、苦労するだけに達成感が強烈」という点だと思います。こんなに話し掛けてもダメなのか、と焦らしに焦らされるため、チョロっと会話内容が変化しただけでも嬉しさ倍増。七瀬は特にそうで、私などは初めて七瀬にデートをOKしてもらえたときは、興奮のあまりベッドにもんどりうってガッツポーズしちゃいましたよ(←馬鹿)。この焦らしのテクニックは、普通のADV型エロゲではなかなか味わえないと思います。
ただ、これを楽しめるのは、「焦らされても手間暇かけて追いかけたくなるほどの魅力あるヒロイン」がいる場合に限られるわけで、これが何人いるかが勝負の分かれ目になると思います。私は年上を中心に
6
人ぐらいには萌えられそうなので、結果的に好印象。ただし、自力攻略は2〜3人ぐらいで、残りは攻略情報が出揃ってからにしようと思っています。さすがに20時間以上も1ゲームにかけられませんしね。よほど気に入ったものを除けば。
あと、メインヒロインのたまきに触れないわけにはいきませんが、あれはホント、大丈夫なんですかねえ。実は私の場合、プロローグを終えた時点では、たまきを一番魅力的に感じて真っ先に攻略しようと思ってたんですよ。それが直後に「医大生の恋人」の存在が発覚、にもかかわらず主人公に夕食を作りにきて、あまつさえ主人公の頬についたご飯粒をとって食べちゃう幼なじみに、一気に冷めました。私にいわせれば、エロゲ・ギャルゲにおける幼なじみは友達以上恋人未満の不安定さが命であり、既に恋人がいるという時点で、そのキャラは「幼なじみではない別の何か」です。そりゃ確かに、下級生2のシステムで、はなから主人公に惚れてる幼なじみは出しにくいというのは分かりますが、そんな新種の生物を出されても萌えようがありませんよ。何でわざわざこんな無茶な設定の幼なじみを用意したのか、理解に苦しみます。
といっても私はまだ攻略していませんので、主人公があまりにツレないからとか、脅されてしかたなくとか、あるいは私が想定できない未知の納得できる理由があればOKです。でも七瀬シナリオをクリアした限りでは、そんな手の込んだシナリオは期待できないんですよね。まあしかし、ネタとしても楽しみではあります。
とりあえずの感想ですが、一部のキャラに難があることを除けば、通常のADV型学園恋愛ゲームとは異なる「焦らし」の魅力を持つ本作は、突撃してみる価値はあると思います。特に私同様、「初めは主人公をどうでもいいと思っている」ヒロインを振り向かせるのが好きな人なら、このシステムがツボにはまる可能性は比較的高いと思いますよ。作業感もバリバリですけどね。
2人目でたまきをクリア。上で無茶苦茶書いておいて何ですが、私的にはこのヒロインは「あり」でした。
私はプロローグで騙されたんですよね。あそこでは、お馬鹿な部長(主人公)の代わりに部を切り盛りするシッカリもののマネージャー(幼なじみ)となっていたのですが、本編はスタート直後から真逆。恋愛に関する精神年齢が小学生並みの危なっかしい幼なじみを、主人公が追っかけてサポート、という関係になります。これは前述のご飯粒パクリイベントや、夏のゲームセンターでのイベントで顕著。「あ〜駄目だ。こいつのことはほっとけねえわ」という感じで、かなり保護欲をかき立てられます。個人的には、「あんたには私がついてないと駄目ね」タイプの幼なじみの方が好みですけどね。
そしてエロい。もうあらゆるところで叫ばれているので書いてしまいますが、幼なじみのくせに非処女です。そのためしょっぱなからそれなりにエロく、そこから10回に渡りエスカレート。コスプレHさせてくれる純愛系幼なじみというのもそうそういないでしょうし、さらに行き着くとこまでいっちゃいますからね。
で、2人クリアしてようやく分かった(というより思いだした)んですが、このゲームの主役はあくまで「女の子をひたすら追いかけて、自分のものにしていく過程を楽しむシステム」であって、シナリオは刺身のツマみたいなものなんですよね。ADV型エロゲのシナリオに比べて、システムに注力したRPG型や陵辱調教型のシナリオが必然的に薄くなるのと同じです。たまきシナリオなんかは、仮にADV型エロゲに採用されたら噴飯もののデキなのですが、下級生2のシステムの特色をスポイルするものではない。さんざん苦労して「ようやく電話番号が聞き出せたぜ!」とか、「KissまではOKなのに何で胸さわると怒るんだよ!」とか、「ついにこいつにフェラさせた―――(感涙)」とか一喜一憂するのを楽しむゲームなんだと思います。まあ単にむかし流行したシステムをそのまま持ってきているだけなんですが、私は見事にハマってしまいました。
いやしかし、ホントにエロかったです。繰り返しになりますが、とにかく「お預け感」がスゴイ。こっちはヤりたくてヤりたくて仕方がないのに、なかなか進展せず、もうコイツは諦めるか、ってタイミングでイベント発生→次のステージへ。まさにドッグレース状態です。そしてようやく初エッチにこぎ着けた後、さらに10回のHで徐々に過激な方向へ。基本は陵辱好きの私が、一つの作品内で2キャラ以上の和姦で抜けたのは、もう何年振りだがわかりません。もちろんCGやキャラ立ての良さもあるのですが、私にはシステムの勝利でした。懐かしさ補正もかかっていると思いますけどね。
ちなみに少しでも作業感を緩和するために、私はShiftキーは常時押しっぱなしで加速させてました。これに右クリックの簡易マップ→左クリックで選択を繰り返せば、進行スピードがかなり速くなりますよ。もちろん既読スキップはonで。