LiarSoftのANGEL BULLETと言う作品の画像を掲載する予定です。このサイト以外での使用、転載を堅く禁止します。

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学芸会的シナリオ:燃え展開もあるにはあるが

フロンティアスピリットも終盤にさしかかったアメリカ西部が突如として魔界化。主人公のクラウスはメインヒロイン:セーラと二人三脚で悪霊退治の賞金稼ぎとなり、他の賞金稼ぎや村人達とドタバタコメディを繰り返す、というストーリーのADV型エロゲ。コメディだけでなく、終盤はシリアス&燃え展開が用意されています。

シナリオはちょっとどうかというデキでした。私が楽しめたのは正味1/4程度。進めるのが苦痛とさえ思えるシナリオもありました。

一番駄目だったのが、序盤〜中盤までのコメディタッチの賞金稼ぎ短編集。あらすじは別にいいのですが、とにかくキャラの言動がトンチンカン。こちらが(勝手に)抱いているキャラのイメージと異なる言動をとりまくり、しかも会話の内容がポンポン飛びます。例えていえば、素の状態なら魅力的な登場人物たちに、劇中でわざわざ「学芸会を演じさせている」ような感じですかね。しかも長い。初回で5、6本の短編集全てをプレイさせられるのは、嫌がらせかと思いました。
 続いては、メーカーのもう一方のラインでもおなじみの、終盤の急展開。急展開すること自体は構わないのですが、いくらなんでも説明不足で唐突過ぎます。必要性を感じない主人公の過去話等、設定を無理に詰め込みすぎてサッパリ消化できてない印象です。

一方良かったのは、土下座調教のエロ面白いテキストと、ヒロインの一人でインディアンの「飛び立つ鳥(←これが彼女の正式名称)」のシナリオ。飛び立つ鳥が私好みのキャラだということを差し引いても、このシナリオでの彼女の魅力は突出していたと思います。ラストが切なすぎるんですけどね。

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エロ面白い土下座調教:イベントCGは玉石混交

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土下座調教「手コキ」の第三段階。ウブでネンネ(←死語)なセーラを開発していくエロさはなかなか。が、普通にプレイしてると全てを見るのは困難なほど難易度が高いのは残念。

イベントCGは差分を除いて73枚。ちょっと少な目ですね。質については、塗りはよかったですが、原画は玉石混交。特に目が「ニタリ」と笑ってるように見えるCGは駄目でした。メインヒロイン:セーラのどアップCGもアウト。トータルで言えば私好みでよかったですけどね。立ち絵も概ねOKですが、出番が多いセーラだけは、もっと種類を増やして微妙な感情の変化を表現して欲しかったです。

今回私が気に入ったのはエロです。このゲームの新機軸として、マゾの主人公が無理やりセーラにサド行為をお願いするという土下座調教システムが組み込まれているのですが、これが通常シナリオ以上に笑えます。というか「放置」「コスプレ」といったシチュエーションでは、笑うしかありません。一方「自慰」「泡おどり」などは、シーン自体は短いながらも、はじめはシブシブのセーラが徐々に感じていく描写がエロい。体験版ではそれぞれのシチュエーションの第一段階しかプレイできませんが、あれが気に入った人なら、第三段階まである各シチュを問題なく楽しめると思います。
 その他、4ヒロイン全員に和姦、陵辱が各1回ずつ。和姦はそれなりですが、陵辱のほうは尺が短く、ヒロインに入れ込んでいないと抜くのはむずかしいかもしれません。その他の女性キャラのエッチシーンもパラパラと。

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西部劇〜なBGM:素人ボイスは厳しすぎ

BGMは全20曲、うちボーカル曲はOP・EDの 2 曲です。
 このメーカーの作品では毎度毎度のことですが、今回もBGMは良かったです。私はあまり見た経験が無いのですが、西部劇の雰囲気作りはこのBGMに負うところが大きかったのではと思います。私が好きなのは、いかにもインディアンな曲名&曲調の「Native voice」、Hシーンの「Until this day breaks」およびエンディングの「I'll〜(以下長いので略)」の3曲です。

ボイスは主人公を除く主要キャラのみパートボイス。こちらはシナリオと並んで、本作では数少ない駄目だった部分の一つです。まずいくらなんでもパート過ぎること。ここはクライマックスじゃないの?というシーンで声が当たってないことが多々あります。ただ今回は土下座調教エロシーンが多く、こちらは一色ヒカルさんで全て当たっているのでまあいいかとも思います。
 勘弁して欲しかったのが、メインの4ヒロイン以外の声優のレベルが低すぎること。むしろ全員低ければ耐えられたのかも知れませんが、4ヒロインに芸達者を揃えているので下手さが際立ってしまうのです。今後は使うな、とはいいませんので、せめて「主要キャラ」「その他キャラ」ぐらいの分類で個別offできるシステムでお願いします。

と、ボイスについてひとしきり文句はいいましたけど、今回は「飛び立つ鳥」役のかわしまりのさんの熱演で帳消しです。この人が演じる理知的で落ち着いたヒロインは素晴らしい(CANNONBALLのメルクリウスとか)。「しかしこれで本人はオツムの軽い人だったら笑えるよなあ」、と妄想のネタまで提供してくれます。あと、歌が意外に上手いと分かったのも収穫。もうちょっと練習すれば、歌って踊れる声優になれるんじゃないでしょうか。 

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雰囲気の良い戦闘パート:ADVパートは相変わらず

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ウェアウルフとの戦闘で、魔力を込めたOne hand two shotを放つセーラ。渋いCG&BGM&効果音により、雰囲気はバッチリ。難易度は低いが、敵により必殺技が異なり、飽きさせない。最後はダレるが。

戦闘パートは、敵とセーラの一騎打ち(例外あり)で、ターン制で互いに撃ち合い先にHPが無くなった方が負け、といった感じです。土下座調教で地道に魔力を蓄えていれば、難易度は低く、頭を使って勝つという意味での面白みはほとんどありません。ただ例によってCG、BGMが雰囲気をいいほうに盛り上げてくれるため、退屈なADVパートの息抜きにはもってこいです。もうちょっと何がしかの工夫があれば、さらに良くなったと思います。
 土下座調教の方は基本的に運任せですが、こちらは逆に難易度が高すぎ。もっと気軽に第三段階まで見られるようにすべきでしたね。

ADV部分は、メーカーのいつもどおりのシステムです。枯れてきたのかバグはありませんが、進化もありません。いい加減、オートモードや高速テキスト送りタイプの既読スキップ機能を追加して欲しいんですけどね。これら以外の機能はだいたい装備しており、大きな不満はありません。

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シナリオだけが問題だ

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本作の最萌え…、もとい、最も笑えたシーン。体験版で飛び立つ鳥&土下座調教(のセーラ)に萌えた人には、かろうじてオススメ。

もったいない、というのがプレイ後の第一声です。他の要素はすべてよいのに、シナリオ(と一部ボイス)が足を引っ張っています。体験版を非常に気に入っていた私としては、悪夢を見ているような気分でした。LLEに続いてコレですから、ライアーのこちらのラインのシナリオには、今後は期待しないことにします。
 ただ、シナリオのレベルが維持できないのは仕方が無いとしても、構成に注意を払ってダメージを最小限に抑える工夫はしてください。今作の場合、デキの悪い賞金稼ぎ短編集を、一周目で強制的に全部クリアさせる構成が致命的です。選択式で1周2〜3程度の話で済ませておき、一方で面白おかしい土下座調教システムの回数を増やしていれば、繰り返しプレイをする気にもなりますし、プレイヤーに与えるイメージは全然違うものになっていたと思います。 

もう一つ文句を言っておきたいのは、セーラシナリオの恋愛描写の駄目さかげん。LLEの早苗もそうでしたが、とにかくこのライターは、「素直になれない系」ヒロインに、「どういう順序でどういう言動を」とらせればユーザーが萌えるのか、全く理解していない。私の天敵です。次作ではここだけは何とかしていただきたい。とりあえず同日発売のDUEL SAVIORのリリィシナリオをプレイして、勉強しておいてください。

 

ネタばれなしです。

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