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Sense off  〜 a sacred story in the wind 〜

  前半は「ネタばれ」はほとんどありません。後半、断ってからは「ネタばれ」のオンパレードになっています。

 

メーカー 発売日 1プレイ時間 やってみて度

otherwise

2000年8月 3〜4時間 S

 

 荒削りだけど、とても心がかき乱されたゲームだ、と感じました。
 どのゲームもそうですが、特に本作は、事前に情報を知らないほうが楽しめると思いますので、極力話のスジが分からないように書いたつもりです。

 万人受けするとは言い難いところもありますが、私には非常に衝撃的な作品でした。

< 感動を予感させるオープニング >

 まだ未プレイの方は、メーカーサイトでオープニングデモをダウンロードすることをお勧めします。約13MBの巨大なファイルですが、Flash Get等のダウンローダを使えば56kモデムで1時間程度でOKです。

 このオープニングの出来は素晴らしいと感じました。聴かせるボーカル曲、18禁ゲームではあまり見かけない構図のCG、そして登場キャラの発する意味深なセリフ。これは感動必至のゲームだな、と十分に予感させてくれます。
 ゲーム全体の雰囲気をよく表していると思います(あくまで雰囲気ですが)ので、このオープニングが気に入れば、まず購入への第一関門クリアです。

 私は購入前、このオープニングデモをエンドレスで延々と流していました。私がやったゲームの中では二、三を争うお気に入りのオープニングです(ちなみに私的一位は行殺☆新選組のソレです。あ、そこの方!石を投げないで下さい!)。

< 考えることを強要するも、素晴らしいシナリオ >

 ちょっとした事故で受けた診察が元で、突然とある施設で擬似学園生活を送ることになった主人公が、共に生活する幼なじみを含めた5人+αの女の子とおりなす聖なる物語、というのが話の大筋です。

 とにかく私は、このシナリオに心をかき乱されました(すんなり感動したといえないあたりがまた....)。初めてクリアしたのが珠季だったせいもあり、かなりの衝撃を受け、そのまま一気にコンプリートしてしまいました。椎子ちゃんシナリオが一番いいけど、珠季と成瀬も破壊力抜群だし、透子のエンドも素晴らしい。美凪ちゃんはよく分からなかった分弱かったかな。
 クリア後はBGMを聴いただけで使われたシーンを思い出し、心が乱されてしまうほどツボにはまったシナリオでした。

 がしかし、そのシナリオの展開の仕方には難があったかと思います。エンディングが説明不足なんです。しかも超ド級の。ラスト自体は割とすっきりスッパリしてたと思うのですが、そこに至る過程が抜け落ちているというか、よく分からないシナリオがあるんです。例えると、アニメやドラマで最終回の直前の回を見逃したとゆー感じでしょうか。
 だから私の場合、ドカンと衝撃を受けてエンディングテーマが流れている間に、「えーとあの設定があるからこーなって、この伏線があーなって.......(数分間経過)、オオ、それでこういうエンドになったのか!イヤー、すごいエンディングだ。素晴らしいシナリオだ!(既に曲は終わってタイトルに戻っている)」と、かなり考えさせられました。自分では補完し切れない部分もありました。

 このエンディングの説明不足を許容できるかどうかが、このゲームを気に入るための最大の難関になると思います。

< もう少しがんばって欲しかったCG >

 イベントCGの枚数がちょっと少なめなのは寂しいところです。また、立ち絵CGのバリエーションが多いのは良いのですが、イベントCGを含め、「本当に同一人物か?」と突っ込みたくなるCGが結構ありました。

 だけど、その数少ないイベントCGの中に、お気に入りのCGが多かったです。特に、月明かりの下の4枚のCGはどれもとてもきれいだと思ったし、珠季を抱きしめるシーンや透子のラストCGなどはグッときました。

< 後半にかかるBGMは最高です >

 このゲームで、私の音楽に対する評価は激しくいい加減だ、ということが再認識できました。実はこのゲーム、プレイ開始当初に投げ出しそうになったんです。主人公の会話のセンスがどうしても気に入らなかった(特に珠季との会話)上に、展開が遅かったですから。
 で、その時思ったのが、「BGMもつまらない曲ばっかりだなあ」でした。そしてコンプリート後は、「ヤヤ、前半の曲も結構イケてるじゃん!」となりました。穴があったら入りたいです....。

 という私のいい加減さを差し引いても、後半の要所要所でかかるBGMはどれもいい曲ばかりです。特に好きなのは「コズミック・ラン」「涯(何と読むんだろう)」「遍歴」あたりです。
 そして、エンディングにかかるボーカル曲は、それらを超えて最高でした。もちろん、シナリオとの相乗効果も効いているのですが、そのシナリオのラストとベストマッチングな素晴らしい曲でした。ただもう少し長く、できればエンドレスで流して欲しかったですけどね。余韻に長く浸るために。

< 万人向けではないと言いつつ、お勧めです >

 以上、いくつか難点があるところから荒削りだと感じたわけですが、それらを吹き飛ばすほどのインパクトを持った作品でした。思わず再プレイを躊躇してしまうほど、私には衝撃的なシナリオのオンパレードでした。
 最大の難関であるシナリオの説明不足を許容できない可能性もありますが、結局はプレイしてみないと何ともいえないと思います。というわけで、今一つのゲームに終わるかもしれないことを踏まえた上で、是非やってみて欲しいゲームです。
 ただ2001年2月現在で、秋葉原でこのソフトを探すのはとても苦労しましたけど。

 ところでこのゲーム、キャラを攻略する順番も結構重要だと思います。意見は人により様々だとは思いますが、私的には珠季、椎子、透子、美凪、成瀬の順でクリアするのがお勧めです。実は私がやった順番なんですが...。我ながら良かったかなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 以降はネタばれ「あり」、というかプレイ済みの人にしか分からないような感想になります。そういうのはちょっと.....という方は、感想Topページへ戻ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 各シナリオの感想を、攻略順に書いていきます。

< 1人目:珠季 >

 いきなりインパクト大のシナリオを引いてしまいました。後半、ジェットコースターに乗っているかのように激しく揺さぶられる展開に、クリア後、何でこんなに心が乱されるんだろうとしばらく考えて動けませんでした。そして、「イヤちょっと待て。一人目でこれなら他のキャラは一体どうなっているんだ?」と、後はコンプリートへ向けてまっしぐらです。
 BGMの「涯」や「フェードアウト」を聴くと、まずこのシナリオのシーンが思い出されて、ゾクリとしてしまいます。

< 2人目:椎子ちゃん >

  このシナリオは比較的穏やかでしたが、あのラストは本当に良かったです。前世でその他大勢を救うためにあれだけツライ目に会ったんだ、今回は同じことを繰り返さず幸せになれて、本当に良かったね、と思いました。あの前世の回想はBGM「遍歴」とともに、かなり心に響くものでした。

< 3人目:依子さん >

 唯一、納得がいかないのがこのシナリオです。イヤ別に、初体験の高校生に対しまっ昼間の屋上であんなことやこんなことまでした、ということを問題にしているわけではありません。
 私も含め多くのプレーヤーは、主人公達の境遇に哀れみを感じることはあっても、妬むなんてことはまずないと思うんです。だから、「(世間から異端視される)不幸を背負った彼女(達)を幸せにしてあげてね」「いえ、僕はそういうやさしさを持つ依子さんが好きなんです!」「○○君....」みたいな、オーソドックスな展開を期待していたのに!いーじゃないですか一本ぐらい普通のシナリオがあったって。責任者出て来い!

 と、何故にサブシナリオにこだわるかというと、キャラ的に一番好きなのが依子さんだったからです。頼りになるちょっと変わった年上、しかもかわいいところもある、と私の好みに最もフィットしたキャラだったので、期待も大きかったんです。酔っ払ってドタバタやっているまでは良かったんですけどね。

< 4人目:透子 >

 このシナリオ、理解しようとフル回転した私の頭はオーバーヒート寸前でした。結局、きちんと透子の能力を理解したという自信はないんですが、それでもあのエンディングのCGには心を撃ち抜かれました。あのCGの構図や表情は非常に良かったです。不幸な出来事を乗り越えた今後の幸せな展開を、十二分に予感させるラストだったと思います。
 しかし、この手のラストは漫画やアニメなどでもちょくちょく見かけるけど、何故このゲームだけこれほどの衝撃を受けたんだろうか。

< 5人目:美凪ちゃん >

 もっともエンディングの解釈が難しかったのがこのシナリオです。いまだに自分なりの解は出せていません。表面上明るい美凪ちゃんがかくれんぼをしたがるクダリはグッときました。キャラ的には依子さんの次にお気に入りです。
 ちなみに私は、透子の後にこのシナリオをやって良かったと思っています。先に美凪ちゃんをクリアしてしまうと、罪悪感を感じて透子にのめり込めませんよね。

< 6人目:成瀬 >

 幼なじみとのラブラブな展開というのは、私的には特に好きなシチュエーションというわけではありません。ですが、ラスト近くの主人公との逃避行の雰囲気は良かったですし、何よりあのエンディング前の成瀬の、自分は分かっていた、という告白を聞いたときの衝撃といったら......。最後に持ってきてよかったです。というか、最初にやっていたら「何だそりゃ」とツッコンでいたかもしれません。何人か先にクリアして、彼女らの能力や自己犠牲的な展開にある程度納得していた方が良いと思いました。

 ところで、私はロリコンではないと断言できるのですが、それにしても子供時代の成瀬は良いですね。とても今の成瀬と同一人物とは思えませんでした。

< 7人目:彗子 >

 シナリオの展開が何となく先読みできた分、インパクトは小さかったですが、ラストで主人公とああいう形にさせてあげたのは良かったですね。青砥さんにはもう少しがんばって欲しかったですが。

 

 

 以上、本当に心が乱されるシナリオの連続で、精神的にかなり参りましたけど、プレイして本当に良かったです。

 惜しむらくは、エンディングに至る過程の説明不足のために、万人受けするとは言い難いことです。わざわざ説明不足にした理由が、素人の私にはよく分からないんですが、私なども説明不足だからこそこれだけ感動した、ということがあるのでしょうか。

 

 

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