2003年エロゲ総括

といっても、新作11本+旧作1本、計12本しかやっていないので総括もなにもという感じですが、ここでは純粋に「自分が楽しめた」順にランク付けして、それぞれのソフトに本音でコメントしてみました。

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第11位:緋の月 (みるくそふと)

メインヒロインのみクリアした状態で未コンプ。CGやキャラ設定などは良かったのですが、本気で眠たくなるシナリオがどうにもいけません。ただただ退屈で、10位の家飛はまだこちらに「怒り」という感情を引き起こしてくれただけマシです。すべてのヒロインをクリアした後に一番まともなシナリオに進めるようになる、という構成は分不相応でしたね。最も気に入ったヒロインのシナリオがあのレベルでは、残り2人はとてもクリアする気になりませんよ。CG集としてならいけるかもしれません。

第10位:家飛 (テラルナ)

ヒロイン5人中3人クリアした状態で未コンプ。登場人物の言動がメチャクチャで、まともな神経のライターが書いたシナリオとは思えません。コンシューマー上がりのライター達らしいのですが、もう少しエロゲの市場リサーチ(要するに他のエロゲをある程度プレイしてみること)をしっかりしてから出直してきて欲しいですね。エロゲプレイヤーを馬鹿にするのもたいがいにしろと言いたいです。BGMとCGは良かったですね。

第9位:LITTLE LITTLE ELECTION (ライアーソフト)

あいかわらず笑えるシナリオでしたが、ストーリーがライアーにしてはイマイチでした。キャラは良いのですが、いかにも時間がありませんでした的な完成度の低いシナリオが目立つのはいただけません。バグは残ってもいいので、シナリオにはこだわって欲しいですね。

第8位:ライアー対戦 じゃんまげどん (ライアーソフト)

値段が高めのファンディスク。意外とまともに動く麻雀パートは良かったですが、キャラによっては原画はおろか性格まで変わっている(具体的には全裸刑事と副長)のは、ファンディスクとしてどうかと思います。あと1,000円安ければ文句なかったです。

 

 

以上8位までは、基本的に他人にも勧められません(じゃんまげは信者ならOK)。年間11本の新作のうち4本がこれだと、かなりガックリきますね。

 

 

第7位:斬魔大聖デモンベイン (ニトロプラス)

どうにもパクリが鼻に付く娯楽大作。CGとBGMのよさもあり何だかんだ言ってもある程度楽しめたのでOKですが、シナリオが長い割に光るシーンが少ないのはライターの技量不足でしょうか。ライトユーザーもしくはコンシューマー向きですね。

第6位:MIND+REAPER (アイボリー)

ひたすらシリアスでキャラの魅力も高いのですが、エンディングの趣向(BADっぽいのが多い)が私と合わなかったのが残念。SLGパートはどうしてこんなのになっちゃうの的なデキの悪さで、非常にイライラさせられました。ただ私好みの陵辱シーンもあり、エロゲでは数少ないシリアス一辺倒のストーリーは良く出来ていたと思います。

第5位:新・御神楽少女探偵団 (エルフ)

あまりにものエロテキストの短さに期待を裏切られ、さらに推理モノのシナリオも洗練されたとは言いがたいものでしたが、キャラの魅力が非常に高く推理トリガーも爽快で、結果として楽しめました。ユーザーアンフレンドリーなシステムを改善し、エロ増強、恋愛要素追加の続編をぜひ出して欲しいですね。

 

 

以上の3本は、MIND+REAPERを除けばある程度他の人にも勧められるものでした。どれも私にはもう一歩でしたけど、買って損したなんてことはなかったですね。

選外:ちょ〜イタ (ライアーソフト)

1999発売の旧作。ブロードバンドエロゲ配信のBB5で980円でプレイ可です。あらゆる要素が小粒ですが、お笑いもシリアスも恋愛もエロもすべて楽しめるレベルの高いシナリオで非常に満足させてくれました(もちろん価格が安いのも効いてます)。個人情報の漏洩を恐れないブロードバンダーならぜひプレイを。

 

 

 

第4位:永遠のアセリア (ザウス)

恐らく延期の元凶となったのだろうと思わずにはいられないシナリオが弱点ではありますが、非常に遊べるSLGパートに高レベルなBGM、萌えられるヒロインと、大作感は充分。サウンドトラックも付いてくるし、お買い得感はピカ一でした。こういうソフトはもっともっと売れて欲しいですね。

第3位:れすとあ (ディーオー)

高校3年間の部活動を丁寧に描く、という企画が私には大ヒット。ヒロインの魅力もなかなかで、ボイス無しや安っぽいCGなどの弱点を補って余りあるシナリオでした。次作の雪桜はボイス付の影響かシナリオがえらく短いそうで、ディーオーも迷走してるなあという印象ですが、今後も何とかこういう長編は出してほしいですね。

第2位:星空☆ぷらねっと 〜夢箱〜 (ディーオー)

3年前に何度もリプレイした感動作に、高レベルボイスが付いたとあれば楽しめないはずがありません。今となっては説教くさいシナリオが若干鼻につきますが、それでも学園ラブコメ感動巨編として多くの人に勧められる作品だと思います。おまけのドラマCDのシナリオが一番良いデキというところに、シナリオライターの成長の跡が伺えて面白かったです。

第1位:CANNONBALL (ライアーソフト)

凶悪なインストールバグさえ無ければ、、、と非常に惜しまれる作品。世界観、キャラの魅力およびその数、キャラデザ、メカデザ、BGM、レースパートの雰囲気等すべてが最強クラスの娯楽大作で、ツッコミどころもたくさんあるのですがそんなものは吹き飛ばすパワーを持っています。プレイ直後はライターの「自分の好きなようにやらせてもらってます」感が強く、辛口の感想を書いたのですが、改めてプレイしてみると作品全体としてのクオリティの高さは群を抜いているような気がします。売上的にはキツイと思いますが、いつか完全版を出してくれと願わずにはおれない、色々な意味で未完の大器的な作品でした。

 

 

以上、3位のれすとあとバグありのCANNONBALLは微妙ですが、あとの2作は是非ともプレイしてもらいたい作品です。CANNONBALLはバグが本当に惜しかった。れすとあは声ありリメイクをぜひとも、というほどのお気に入りです。

しかしこうしてみると、上位をディーオーとライアーが独占しているあたりに、私生活同様硬直したエロゲライフだなあという危機感を覚えます。打破しようとテラルナやみるくそふとに突撃したのですが、これが地雷原だったのが痛かった。昨年のぎゃくたまミスティック・リポートのような掘り出し物を引き当て、お気に入りメーカーを新規開拓したかったんですけどね。

来年もあまり本数は伸びないと思いますが、少数精鋭でたまに冒険、という感じでプレイ&感想を書いていきたいと思います。今のところライアーの新作・フォレストと、Littlewitchの新作:カルテット!は買う予定。どちらも発売日未定ですけどね。

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